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くいもの雑記

食べものと食べることに関して綴るブログ

 

Category: たびめし   Tags: 旅行  京都  うどん  岡北  

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ハイジュエリーと京うどん


しつこく京都の話。
京都最終日、午前中に京都近代美術館でヴァン・クリーフ&アーペルと日本の近代工芸の展示を見てきた。

展示室に入ると、一番最初の部屋の真ん中に、1920年代から現代までの、ヴァン・クリーフ&アーペルの作品が1列に並んで展示されている。
開場30分後に到着したのだけど、すでに年配のご婦人達が長い列を作っていた。
ケースの裏側に並ばされながら、ジュエリーの裏側をじっくり観察する。

私は作るばかりでジュエリーを身につけることにはそれほど興味がない。(何と言っても作業の邪魔になる)
それでもこの石座の内側まで完璧に磨き上げたジュエリー達には惚れ惚れとする。

そして宝石たちの素晴らしさ!
こんなにも上質で巨大な宝石が、当たり前のように使われる世界…。
できることなら実際に手にとってまじまじと眺めてみたい。
気違いじみた数のパヴェの絨毯や、ヴァン・クリーフ&アーペルといえば、のミステリーセッティングも別に好きではないけど、実物を見るとやっぱり圧巻だ。

途中、実際に職人さん達の使った道具や作業机の展示があった。
意外と一人分のスペースはこぢんまりとしている。
完全分業制だからこれで足りるんだろうか。
このスペースを各々がカスタマイズしていって自分だけの作業場になるんだろう。
その状態を見たかった。

面白かったのが、職人さん達のインタビューのビデオ。
1人あたり5分くらいの短いビデオを集めたものだけど、石のバイヤーだったり、鑑定士だったり、デザイナーだったり、加工だけでなく様々な角度のスペシャリストの話が聞けて、とても面白かった。

今回の展示はジュエリーも工芸作品もとても見応えがあった。
(ジュエリーのことしか書いてないけど、工芸作品も素晴らしかった)
ただ、この2つを一緒に展示する意味があったのだろうか?
もっとお互いに影響しあっているところがあるのかと思ったのだけど、どちらも超絶技巧という以外にあまり共通点は感じられなかった。
正直なところ、別々の展示でもいいんじゃないかと思ってしまった。


目を凝らして宝石の輝きを眺め続けたせいか、見終わった頃にはくたくたになった。
ちょうどお昼だったので、「岡北」でうどんを食べることにした。
岡北に行くのは2回目。
うどんにコシは必須ではない、と教えてくれた店だ。

ちょっと贅沢して天とじうどんを頼む。
20170622123540c46.jpg
この出汁を抱き込んだふわっふわの卵がたまらない!
うどんの出汁に関しては、関東風より関西風の方が断然好きだ。
柔らかくて喉越しツルツルの麺も、カリっと揚がった海老天の衣も、全てが出汁を味わうのに最適化している。
海老自体も、よくある冷凍海老の薬っぽい後味は全くなく、自然な甘みが美味しい。
夢中になっているうちに食べ終わってしまった。

最近は関東にも讃岐うどんの店が随分増えたけど、京うどんの店も出店してくれないだろうか。
うどんでいいや、ではなくてうどんが食べたい!という気持ちで行く店だ。


気持ちもお腹も満たされて京都駅に向かった。
今回、特別観光をしたわけではないけど、数年ぶりの自由な時間を満喫した。
また3年後くらいに1人で旅行できるよう頑張ろう。



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チャコ

Author:チャコ
爬虫類好きの夫とわがまま盛りの子供2人、ヘルマンリクガメ、たくさんの両生類、爬虫類と同居中。

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